しめじはきのこ類の中でもクセが少なく、どんな料理にも合うことから人気の食材です。

しめじにはβ-グルカンが含まれるため、免疫力の向上や整腸作用が期待できます。また、ビタミンDも豊富に含まれ、カルシウムの吸収を促進する働きがあります。



しめじとは?

本来のしめじとは、広葉樹やアカマツの混交林に自生する野生種の「本しめじ」を指します。

「香りまつたけ、味しめじ」といわれているのも、本しめじです。

市販されているしめじのほとんどは、カサが茶色く丸い形をした「ぶなしめじ」や平らなカサのひらたけの一種である「しろたもぎたけ」などの栽培種です。

しめじの旬は9~11月で、天然の本しめじは年々減少し、栽培種が主流になっています。近年では、人工栽培により「大黒本しめじ」などの名前で本しめじが販売されるようにもなりました。

 

しめじの選び方

カサの色が濃く、カサが開きすぎておらず密集しているもの。軸は白くてかためでしなびていないものを選びましょう。

 

しめじの保存方法

袋やパックに入ったものはそのまま冷蔵庫で保存しましょう。風味が抜けていくので、買ったら早めに食べましょう。

冷凍保存する場合は、石づきを取ってから保存袋に入れて密封します。

しめじの効果

免疫力を高める効果

β-グルカンはきのこ類に多く含まれる多糖類の一種で、食物繊維の仲間です。

免疫細胞の働きを活性化させることで、細菌やウイルスなどの有害物質の増殖を抑える働きがあることから、免疫力の向上が期待できます。また、ガン細胞を抑制する効果も注目されています。

 

便秘を改善する効果

β-グルカンは腸を刺激して蠕動運動を活発にし、腸内に溜まった不要な老廃物や有害物質を体外へ排出する働きがあるため、便秘の改善が期待できます。

 

骨や歯を丈夫にする効果

しめじには、きのこ類に比較的多いビタミンDが豊富に含まれます。

ビタミンDはカルシウムの吸収を促し、カルシウムの骨への沈着をサポートするため、骨や歯を丈夫にします。

日本人はカルシウムが不足しがちなため、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDは重要です。ビタミンDの効力を活かして、カルシウムを多く含む牛乳やチーズなどの乳製品を組み合わせた、グラタンやシチューなどのレシピがおすすめです。

こんな方におすすめ

免疫力を高めたい人

便秘が気になる人

骨や歯を強くしたい人

おさらい

本来しめじというと本しめじを指すが、市販されているしめじは、ぶなしめじやひらたけの一種が多い

きのこ類に含まれるβ-グルカンは免疫力の向上に役立つ

しめじに含まれるビタミンDは、不足しがちなカルシウムの吸収を促進する働きがある


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜と魚の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)

・最新版 栄養がわかる 体によく効く食材事典(発行所 株式会社学研パブリッシング)

・かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学(発行所 株式会社ナツメ社)

・JA京都中央会


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