海藻であるアカモクには、体を元気に動かすために必要な栄養素のミネラルが豊富です。

また、アカモクの食物繊維には血中コレステロールの低下作用や、抗がん作用がある、として食物繊維の効能に注目を集めています。



アカモクとは?

アカモクは海藻の一種で、日本全域の浅瀬に生息しています。秋から冬にかけて生長し、春を過ぎると枯れてしまう寿命が1年の海藻です。1年の間に全長が3~10mまで大きくなります。日本全域に生息していますが、秋田県や新潟県などの一部の地域でしか食べられていませんでした。しかし、最近では、高い栄養価が注目され、全国的に食用として流通しています。

アカモクには地方名が数多くあり、ギバサ(秋田県)、ナガモ(新潟県)、ナガラモ(富山県)ハナタレ(島根県)などと呼ばれています。

アカモクの特徴は、シャキシャキとした食感とメカブのようにネバネバ粘りがあることです。一般的な食べ方(レシピ)は、茎から葉をこそぎ取り、お湯にくぐらせた後、冷水でよく冷やし、包丁で食べやすい大きさに刻み、ごはんに乗せ醤油などで味付けします。他にも、アカモクには磯臭さが少ないので、炊き込みご飯、おみそ汁、卵焼き、サラダやパスタ、佃煮などどんな料理にも癖なく使用することができます。旬である春が過ぎると食用にならないため、あらかじめ湯がいて裁断されたアカモクが冷蔵、冷凍品として通年販売されています。

アカモクの効果

食物繊維で腸管の働きを活発に

アカモクのネバネバの原因は、食物繊維であるアルギン酸やフコイダンです。アルギン酸やフコイダンにはコレステロール値を下げる、免疫力を高める、がんの抑制効果がある等の研究例があり、注目されています。

 

アカモクを食べてミネラル補給

アカモクなどの海藻は多くのミネラルを含んでいます。ミネラルとは無機質とも呼ばれ、身体形成したり、体温や血圧を調整したり、筋肉の動きに関わる働きなどをしてくれる栄養素です。特にアカモクには、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが豊富です。

ミネラルは水に溶けやすく、加工、調理をされるほど、料理に含まれる量は少なくなります。そのため、コンビニ食などの加工食品や外食が多い方は、ミネラルを十分に摂取できていない可能性があります。また、ダイエットをしている人、少食の人は、食事量が少なく、必要なミネラル量が体内で不足している場合があります。汗をよくかく人も汗からミネラルが排泄されてしまうため、ミネラルが不足している恐れがあります。

ネバネバ・シャキシャキしているアカモクを醬油などで味付けして、そのまま食べたり、ごはんにかけて食べることで簡単にミネラル補給ができます。

こんな方におすすめ

外食、コンビニ食が多い方

食事量が少ない方

汗っかきな方

おさらい

ネバネバの食物繊維で健康に

身体に必要なミネラルが豊富

ミネラルは水に溶けやすい


参考文献

・京都府ホームページ アカモクと加工品の紹介

・京都府 農林水産業 海洋センター 丹後の海の生き物

・新潟県ホームページ 佐渡のお魚情報通信(ナガモ第2号)

・新潟県ホームページ 海のネバネバ健康食品!!ナガモ(アカモク)

・改訂6版 臨床栄養ディクショナリーー日本人の食事摂取基準(2020年版)対応(発行所 株式会社メディカ出版)


カテゴリーに戻る

関連記事