肩こりがひどく、それとあわせて頭痛がする時もあります。

普段の生活習慣に原因があると考えられます。一緒に対策も見ていきましょう!



なぜ肩こりと一緒に頭痛が?

肩こりとは?

肩こりとは首から肩や背中にかけて筋肉がこわばり、痛みやだるさなどを感じる症状のことです。

血流が悪くなることが原因で、長時間同じ姿勢を続けたり、姿勢が悪かったり、運動不足、緊張などによって起こります。ほかにも、ストレス、肥満、加齢による筋力低下も関係しています。

 

厚生労働省が2019年に行った国民生活基礎調査によると、日本人が日常生活の中で自覚している体の不調として肩こりは男性で2位、女性で1位でした。

この結果からも多くの人が肩こりに悩んでいることがわかります。

 

肩こりと頭痛の関係は?

肩こりをそのままにしていると、首や背中の筋肉にまで範囲が広がります。この広範囲の筋肉の緊張が血行不良を起こし、頭に血液が巡らず頭痛を引き起こす原因となります。

肩こりは広範囲の筋肉に影響しているため、肩まわりだけを改善するのではなく、全身の血液循環を良くすることが大切です。

肩こり対策にはストレッチと温めること

肩こりの対策には、日頃からストレッチやツボ押しなどで筋肉のこりをほぐし、食事や運動、入浴などで体を温めて血流を良くすることが重要です。

肩こりになりやすい習慣を簡単チェック















当てはまる方は対策法も確認しましょう!

簡単!肩こり改善ストレッチ

仕事の合間にできる簡単ストレッチで、早い段階から肩こりにアプローチしましょう。

 

肩甲骨回し

両腕の肘を曲げ、肘で空中に円を描くようにグルグルと回し、1回5~10秒程度を目安に行う。

痛みがある場合は片方ずつ行い、反対側の手で痛い箇所に手を当てながら行うと効果的。

肩こり改善のための効果的な温め方

食生活を見直そう

肩のこりをほぐすには、血行促進の働きがあるビタミンB、ビタミンE、鉄のほか、唐辛子に含まれる辛味成分のカプサイシンなどを摂ると良いです。ビタミンB1は豚肉に、ビタミンEはナッツ類などに豊富に含まれます。

甘いものの摂り過ぎは血流を悪くするので控えるようにしましょう。

 

お風呂は全身浴がおすすめ

入浴は少しぬるめのお湯に、首まで浸かって全身を温めるようにしましょう。

全身浴はのぼせやすいので、お湯に浸かる時間は10分程度が目安です。

ツボ押しで肩こり改善

デスクワークなどが原因の肩こりには、筋肉のこりと目の疲れを解消するツボを刺激するのがおすすめです。

 

肩井(けんせい)

首の後ろと肩の中間あたり。首から肩甲骨まで、マッサージするようにもむと効果があります。

 

天柱(てんちゅう)

首の後ろの筋肉の外側にあるくぼみの部分。親指でここを押し、マッサージをします。

目の疲れ、首、肩こりに効果的。

 

曲池(きょくち)

肘を曲げた時にできるシワの端の部分。肘をつかむようにして親指を当て、強く押します。

肩から腕の痛みに効きます。

おさらい

肩こりは血流が悪くなることで起こる

肩こりを改善しないままでいると、頭痛につながることがある

食事や運動、入浴などで体を温めて血流を良くすることが重要


監修

【佐藤 順子 先生】

横浜国立大学教育学部卒業
小学校教諭を経て健康生活新聞編集に携わる
福祉住環境コーディネーター


参考文献

・かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学(発行所 株式会社ナツメ社)

・よくわかる最新医学 ひざ・腰・肩の痛みの最新治療(発行所 株式会社主婦の友社)

・テレワークの腰痛・肩こりは自分で治せる!(発行所 株式会社学研プラス)

・「オンラインストレス」不調は自分で治せる(発行所 株式会社彩流社)

・体の中からキレイになる! おうちデトックス(発行所 成美堂出版)

・国民生活基礎調査(2019年)(厚生労働省)


カテゴリーに戻る

関連記事